イングラム2号機の銃の流れ弾がメチャ危険!

イングラム2号機の銃の流れ弾がメチャ危険!

イングラム2号機の銃の流れ弾がメチャ危険!

巨大なヒーローや怪獣が戦う現場で、ミッションを果たす! 『巨影都市』のプレイヤーたちが置かれた状況はあまりに過酷である。
そのなかにあって『機動警察パトレイバー』のイングラムには、ちょっと安心感を覚えますなあ。乗っているのは警察官だし、ピンチに陥ったら、逆に助けてくれるかもしれないではないか。
怪獣たちに比べれば、それほど大きくないのも嬉しい。『機動警察パトレイバー』の設定によれば、イングラム1号機・2号機は、全高8.02m。人間の5倍ほどの大きさなのだ。これなら、むやみやたらと踏み潰されることもないだろうし……。

などと油断しそうになって、ふと気がついた。
イングラムは、足に銃を装備していて、『巨影都市』にもそれを抜いて構えるシーンがあるのだ。もし発砲が行われ、流れ弾が飛んできたら、これはかなり怖いことではないか!?
ここでは、イングラムの弾丸がどれほどキケンなのかを考えてみたい。

ペットボトルより重い弾丸!

イングラムが装備している銃は、名前を「ハンドリボルバーカノン」という。その形状は、日本の警察官が標準装備しているニューナンブ60によく似ている。
イングラムの体高は、日本人男性の平均1m70㎝の4.7倍だから、この体格で構えて自然に見えるということは、リボルバーカノンもニューナンブ60より4.7倍も大きいと考えるのが自然だろう。
ニューナンブ60は、全長19.8㎝、重量670g。その4.7倍だとしたら、砲身の長さは93㎝。小型の大砲みたいなものである。重量は、前後も、左右も、上下も4.7倍だから、4.7×4.7×4.7=105倍で70㎏。成人男性1人分だ。

では、この巨大拳銃から、どのような弾丸が発射されるのか?
リボルバーカノンの口径は37㎜だという。重量10gというニューナンブ60の弾丸を元に計算すると、弾丸の重量は690gになる。
つまり、イングラムが発砲すると、500mL入りのペットボトルより重い弾丸が飛び出す! ひえ~、恐ろしや~。

乗用車の激突と同じ!

この巨大弾丸の発射スピードはどれくらいなのだろう? それによって、破壊力も変わってくるのだが……。

ニューナンブ60の発射速度は、秒速210mだが、人間の4.7倍も大きなイングラムが銃撃するとしたら、敵までの距離も4.7倍ほどだろう。するとニューナンブ60の4.7倍の射程が要求される。これに必要な速度は、ニューナンブ60の2.2倍、すなわち秒速456mである。
破壊力はどれほどか。計算してみると、うわっ。車重1tの乗用車が時速43㎞でぶつかるのと同じ! こんなモノが流れ弾で飛んできたら、たまったものではない!

どこにも避難できない!

あまりに危険なリボルバーカノンである。いや、ニューナンブ60の弾丸だって、充分に危ないのだが、リボルバーカノンの弾丸の脅威は、多少の障害物では防げないことだ。
たとえば、厚さ20㎝のコンクリートの壁があったとしよう。その陰に身を潜めても、まったく無意味。リボルバーカノンの弾丸は、その壁を1m四方の面積でぶち抜いてくる。ビル内などに避難しても、まるで安全とはいえないわけだ。
それどころか、ビルには近づかないほうがいいかもしれない。
建物に逃げ込もうとしているときに、流れ弾が頭上の外壁に当たったりしたら、総重量720㎏の破片が降ってくるのだ。1個10㎏のコンクリート片がバラバラ72個も落ちてきたら、とても避けられないだろう。

イラスト/近藤ゆたか

このオソロシイ世界において、唯一の希望は、リボルバーカノンの装弾数が6発と決まっていること。銃声をよく数え、弾が尽きるのを待ったほうがいい。
というか、イングラムが撃ち合いをしているようなところをウロウロするのは、あまりにも無謀。それを言ったら、このゲームが成立しなくなってしまうけど、でもそう言いたくなるほどキケンな状況の『巨影都市』なのだ。【了】